第６６話 三度目の決闘
ＢＵＺＺ：「息子よ、どうしても行くのか・・・」
ＨＯＲＮＥＴ：「ぼっちゃん、おやめ下さい！ 危険です！」
止めないでくれ・・・親父、ＨＯＲＮＥＴ。
危険だってことはわかっている。
昨日無事に通れた道が、今日も同じように通れるとは限らない。
昨日吹いてた風は、今日は別の方角に吹いているかもしれない。
しかし、僕は行かねばならないのだ・・・戦いの場所に！！
というわけでこんにちは、普段いつもマッタリと適当人生を謳歌
しながらも、時として急に血が騒ぐことがあるＳＴＩＮＧです。
そう、騒いでいるのです。
戦いに生きる者のみに流れる、熱い血がそれはもうグツグツと。
今日の僕は、既にヒートアップ大爆発Ｎｏ．１なのです。
戦いが僕を呼んでいる。
宿敵が僕を待っている。
だから僕はやってきました、この戦場に！！
そう、ここです！！
カジノ（爆）。
・・・この導入の仕方、使いまわしすぎじゃなかろうか（汗）。
さてさて、かつて２回大勝利を手にしたゼロさんのチンチロ賭場
（第47話、第56話参照）に、三たびやって来ました。
いやー前回賭場終了時にゼロさんから標的宣言を受けた僕と
しては、賭場があると聞いたらやっぱり行かなきゃならんでしょー。
・・・というのは表向きの理由。
僕の本音はというと、
またお小遣いくださいな
オホホホホホ〜（〃▽〃）
てなところです。
そりゃそうですよ、当たり前じゃないですかっ！！＾＾；
いやー前回までの大勝利で得たお金が、何に使ったか自分でも
わからないうちにちゃくちゃくと減っていて、さびしくなってきたところ
だったので、もう渡りに船ってやつですね。
今日も当然のごとく勝っちゃいますよ〜♪
改めてご紹介、賭場主催者のゼロさん。
自身の大敗に備えた（笑）膨大な現金に加え、景品に馬や砂などを
惜しげもなく提供してくるその資金力は凄まじいの一言。
だから僕ごとき貧乏人が多少頂いても問題ないってことですね♪
さて、この賭場におけるルールを例によってコピペで説明しますと、
親（ゼロさん）を相手に３つのサイコロを振って、出た目で構成
される以下の役により勝敗を決し、賭け金を奪い合うものです。
（強さ順）
◆ �´´ ΑΑδ名離團鵐哨蹇�５倍勝ち
◆ その他ゾロ目（３つとも同じ数字）・・・３倍勝ち
◆ �↓きΑΑΑΓ嫁楙，�
◆ 通常目・・・目が大きいほうの勝ち
（３つの目のうち２つが同じ数→残りの１つが自分の目。
�´き，覆蕁孱粥廖↓↓キイ覆蕁孱押廚箸いΥ兇検�
◆ 目なし（�↓きァ↓´��Δ覆鼻■海弔箸皸磴�数字）
◆ �´��ァΑΑΓ嫁槁蕕�
まあ、自称「ゾロ目のＳ」の僕としては、他の役とかあまり
関係ないんですけどね〜(=￣Д￣)y─┛゜゜゜゜
要はサイコロ３つとも同じ目を出しちゃえば、まあ勝ちですよね。
な〜んて簡単なことなんざんしょ♪
さあ、いきますよ！！
ほいほいっと２万円を一時的にゼロさんに預けて、
今日も元気にゾロ目発射ー！！
バシッ。バシッ。
アレ？(=￣Д￣；)y─┛゜。
見間違いでしょうか。
違う数字が見えますよ？？
ゾロ目は？ 僕のゾロ目は？？（−−；
・・・ＯＫ、落ち着こう。話し合おう。
まずは状況把握だ。今サイコロを２つ振って�，鉢い�出てる。
あと１回振って、その目によってそれぞれどうなるか？
�，両豺隋ΑΑΝ´き，婆椶蓮孱粥廚燃猟蝓�まずまず。
�△両豺隋ΑΑΝ´き△婆椶覆掘�もう１回最初から。
��の場合・・・�´き�で目なし。もう１回最初から。
�い両豺隋ΑΑΝ´きい婆椶蓮孱院廚燃猟蝓�めちゃ弱い（−−；）
�イ両豺隋ΑΑΝ´きイ婆椶覆掘�もう１回最初から。
�Δ両豺隋ΑΑΝ´きΔ婆椶覆掘�もう１回最初から。
あーなんだ、大抵の場合はもう１回やり直しなんだね。
そっか、最初からやり直して、改めてゾロ目出しちゃえば
それでいいんじゃないか。まあ�，�出ても一応許せる目だし。
要するに、�い気┰个覆韻譴个い�わけですね。
なーんだ、ちょっと安心。
ほい、３投目！！
ぱさっ。
�ぁ �|￣|○
その後ゼロさんは「６」の目を繰り出し、
はじめての・・・敗北。
・・・負けました。
うそだあああああ
僕が負けるなんてありえねーー
これは夢だドリームだナイトメアだ
うきゃははほほほえーーーん＞＜；
過酷な現実をつきつけられ、呆然自失。
ていうか壊れる僕。
ピンゾロ（�´´ 砲鮟个靴藤鞠椶裡隠伊�円ゲットするという僕の予定が
大幅に変更され、出した２万円すら戻ってこないとは・・・
実質、１２万円の損かっ！？
うおおおっ痛ぇ激痛っ！！(ノ◇≦。)
と、あほぅな計算をしているうちに、飛んでいた意識が戻って
まいりました。
だめだ、このままじゃ終われない！！
必ず取り返す！！
もう一度挑戦だーーー！！(￣◇￣；)ノ
そんな感じで僕が精神状態を必死に立て直してる間にも、
賭場はかなり大荒れ状態に。
人間どころか動物ですらない、
植物ふぜいがゾロ目をたたき出したり・・・
目ん玉が飛び出そうなお金が
ボコボコ出てきたり・・・
あげくの果てに、サイコロのかわりに
カボチャが宙を舞ったり。
そりゃもう歓声と絶叫と爆笑が乱れ飛ぶ、えらい騒ぎで＾＾；
そんな中、僕の２回戦目は・・・
直前の人がピンゾロを出して大盛り上がりがあった直後に、
なんとなく地味〜に、「６」を出して１回目の負けを取り返しました。
「ヒソヒソ・・・」
ん、なんか部屋の奥から聞き覚えのある声が・・・
ＢＵＺＺ ： 「ＳＴＩＮＧも、面白みのない勝ち方をしよるのう。
そこは話の流れ的に、負け続けるべきだろ。」
ＨＯＲＮＥＴ：「ですよねー。
勝つなら勝つで、２倍勝ちとか３倍勝ちとかで
一気にケリをつけてほしいですよねー。」
ＢＵＺＺ ： 「普通に勝って、１回目の負け分がなくなっただけ
だなんて一番つまんないわな。盛り下がるのう。」
ＨＯＲＮＥＴ：「いつも人に『空気読め』とか言ってるくせに、
自分が一番空気読んでないですよねー。」
宿の人 ： 「そうですよねー。」
でーーい、うるさいうるさい！！
外野はだまっとれー！！＞＜ノ
どこの誰かも知らないような兄ちゃんまで巻き込んで
ガタガタ言うなー！！
今のはちょっと流れを立て直してみたまで！！
次の３回戦目で、華々しく決着をつけてみせる！！
というわけで、いざ３回戦(￣◇￣）ノ
１、２回戦はむしろ前フリです。
この３回戦こそが全て。
華々しく勝利で飾ってみせましょう。
それも、ただの勝ち方じゃ済ませませんよ？
場を盛り上げて、かつ大勝ちする・・・それが理想。
ゾロ目か�↓きε�の２〜５倍勝ちでいっちゃいます！！
ゆけサイコロ！！ 僕の夢を乗せて！！
バシッ。バシッ。
夢も希望もねぇ＿|￣|○
この時点で、ゾロ目も�↓きΔ癲△泙紳臧蕕韻劉´��イ�
可能性は既にありません。
ネタ的に、おいしくないことこの上なし＞＜：
ここは、��〜�Δ鮟个靴凸椶覆靴砲靴董△發Π貪戮笋蠶召靴箸垢�
べきでしょう。
�，箸��△覆鵑�出た日には、そこで終了。
「１」とか「２」の目で勝てるわけないです。
そうなると、
盛り上げもできず、かつ負ける
という最悪の結果になってしまいます。
それはもう、勝負師としてもネタ師としても負け犬です。
それだけは避けたい（−−；
頼む、�，箸��△世韻呂笋瓩討叩�！
僕の夢をつないで！！
そりゃ！！
ばさっ。
負け犬と呼んでください(ノ◇≦。)
結局、今日の収支は１勝２敗のマイナス２万円でした。
数字だけ見ればまあ大したことはないかもしれない。
しかし、大したことないからこそ、今日は色々な意味で完敗なのです。
次回は、必ずやリベンジします！！
待ってろぉゼロさんーーー！！＞＜ノ
Ｐ．Ｓ．
間違ったイメージを与えてはいけないので一応書いておきます。
ここまで読むと、「ああ、今回は主催者ゼロさんが儲けたんだな」
みたいに感じたかもしれませんが・・・
ゼロさん、数十万円（推定）
負けて壊れてました＠＠；
・・・なむぅ（−人−；）