第83話 エセ封印術士、再び
こんにちは、皆のアイドルにして抱かれたい男ランキング
ぶっちぎりNo.1のセクシーナイスガイHORNETです。
そう、いきマタ一家の中でも最も人気があるのがこの私。
さすがは皆さん、見る目がありますね〜。
やはりこう、自然とにじみ出るダンディズムというのは隠しようも
ないわけで、自分の意図とは関係なくいつのまにか世の中の
ギャル達を虜にしてしまってる私ってば罪な男(〃 ̄▽ ̄)y─┛゜゜
さあ、今日はそんな私の武勇伝をお話ししまして、
ファンクラブ会員数を1億人の大台に乗せてしまおうと・・・
ごすっ。
STING:
「いきなり何ひとりで出てきて好き放題言ってんだコラ。
武勇伝? 笑わすな、どうせ大したことじゃないんだろ?」
ぼ・・・ぼっちゃん。いらっしゃったのですか。
お留守だとばかり・・・@@;
いやその、そう、ホント武勇伝なんですよ。
私ってば、すごい偉業をなしとげちゃったんです、聞いて下さい!
あのですね、
私の倍近くのレベルの戦闘系の人とDuして、
勝っちゃったんですよ!!
これって、すごくないですか?(〃▽〃)
STING:
「ふ-------ん・・・(−−;)」
あっ、何ですかその疑いの目は?
ホントですって、しかも手加減してくれたとかじゃなくて
相手は本気で私を倒そうとしてたんですよ?
わかりました、じゃあそのDuの様子をご説明しますよっ><ノ
相手はぼっちゃんのお友達・すみれさん。ご承知の通り
レベル70くらいですよ。ぼっちゃんとほぼ同じですね。
そして戦闘開始直後、すみれさんがいきなり全力で得意技を
放ってきたのです!!
このあたりからも相手の本気さが伝わってくると思います!!
私ももうダメかと思いましたよ、冷や汗ものです!!
その、伝家の宝刀ともいうべき技とは・・・!!
踊り子すみれ、
デス踊りで自滅ヽ(゜▽、゜)ノ
こうして私は激戦を制し、記念すべきDu初勝利を
手にしたのです・・・
しかも半端な勝ち方じゃありません。
倍近くのレベルの人を無傷で瞬殺しちゃいました!!
これはもはや奇跡。神話として語り継がれること間違いなし。
私の最強鑑定士伝説がいま、その幕を開ける・・・!!( ̄◇ ̄)ノ
どがっ。
STING:
「・・・アホか。
Duっておまえ、ただ突っ立ってただけやん。」
いやいや、勝利は勝利です!!
私は一言たりとも嘘は言っておりませんぞっ!!
それに、私はただ突っ立ってたわけじゃありません、
雄々しく立ってたのです!!
(= ̄Д ̄)y─┛゜゜゜゜
STING:
「・・・意味がわからん。
まあいい。そんな最強鑑定士のおまえにひとつ、
仕事を与えよう。
これをクリアすれば、おまえの言うところの
『最強鑑定士伝説』にまた1ページ加わることだろう。
ナイトメア捕獲してこい♪」
・・・・は!?Σ(・д・ノ)ノ
ぼっちゃんの方がよっぽど
意味わかりませんよ!!( ̄◇ ̄;)
ぼっちゃんが言うには、先日某封印さんのワイアーム捕獲に同行
した時、捕獲場所の洞窟でたまたま道を間違えて入った階層に
出現した可愛いモンス・ナイトメア(↑)にハートを奪われたそうです。
それで、「野生でもいいからナイトメア欲しい〜」とのことですが、
全く迷惑な話です。またぼっちゃんの「欲しい欲しい病」再発ですか。
あえて今風の言葉でいえば、「ほし〜の宣言」ですね(爆)。
ていうか最強鑑定士伝説の1ページって、
鑑定全然関係ないし!!(−−;
・・・とはいうものの、命令されたからには仕方ありません。
「精霊の盟約」スキルを取り直し、第36話以来の
エセ封印術士の復活です^^;
そして、野生のナイトメアが出現する「青竜の洞窟」に向かいます。
「青竜の洞窟」は、魔術大学の裏にあるとのこと。
魔術大学というと、ゲートでアルパネスへ飛んでそこから徒歩か。
よぉし、やるからには気合入れていきますぞぉ( ̄◇ ̄)ノ
ごばふぅっ@@;
すみませーん、大学まで
たどりつけませーんヽ(゜▽、゜)ノ
うう、ダメです・・・
捕獲場所に着く前から怪我してちゃ話になりません><;
すみませんBUZZ様、護衛をお願いします・・・
BUZZ:
「世話の焼ける奴よのう。
まあ良い。因果のスキル上げのつもりでバーストして
来たから、出てくるモンスは私がなぎ倒してやる。
安心しろ(= ̄Д ̄)y─┛゜゜゜゜」
さすがBUZZ様、心強い限りです♪
これでモンスが出てきても大丈夫です。
さあ来るなら来なさい♪
それ、来い♪
やれ、来い♪
ほれ、来・・・
ノーエンカウントで大学到着。
BUZZ:
「・・・おい。」
えーと、あの、BUZZ様。
着いちゃった・・・みたいですね^^;
せっかく、その、バーストまでして頂いたのですが・・・
えへ♪
いや、私のせい
じゃないしーーー!!><;
相変わらず理不尽なBUZZ様。そして私のエンカ運_| ̄|○
とにかく、捕獲場所に到着です。
青竜の洞窟地下1階、そこに今回のターゲット・ナイトメアが
出現します。
さあ、頑張りますよ〜。
1人での捕獲活動はかなり危険を伴うのですが、大丈夫です。
階段のすぐ上では、BUZZ様が応急手当&治療役として
待機してくれてますからね♪ 頼りにしてますよ〜。
でも、
そこにいるんだったら捕獲自体
手伝ってくれ、って感じですが(−−;
まあそんなことをあのBUZZ様に期待するのがそもそも間違い。
近くにいてくれるだけでも彼にしては奇跡的に優しいことです。
私は、孤独に仕事をこなすのみ。
いざ、カモンナイトメア!!
初戦で不意打ちくらうし( ̄▽ ̄;)
そして、1ターン目で怪我。
先が思いやられます・・・(ノへ≦。)
というわけでさっそく階段をのぼりBUZZ様にお願いして
「・・・早いよ」
とバカにされながらも治療と手当を受けて、仕切り直しです。
さて、ここで改めて復習。
ナイトメアはR2の銀カード。ランク自体は高くはないのですが
銀カードということで、エセ封印術士の私には相当の難関です。
よっぽどギリギリまで相手を痛めつけて、かつ結構な幸運に
恵まれないと捕獲は難しいでしょう。
そう考えていると、ぼっちゃんもまたつくづく無茶なことを
言い出したもんだ、と再び怒りが湧いてくるのであります(−−;
とか言ってる間に、出ましたよナイトメア!!
むしろ出すぎです。
そんなにいっぱい出てこなくてもいいんですけど・・・
まあいい、さあ捕獲しますよー!!
まずはどれか1匹に狙いを定め、痛めつけるところから!!
痛めつけられましたヽ(゜▽、゜)ノ
なんか、私の方が封印されちゃいそうなぐらいの
適度な痛めつけられっぷり(泣)。
あのですね、言ってしまいますと、今回の捕獲ツアーにあたり
高ランクの封印カードを持ってきているのですが、実はそれ、
3枚しかないのです。
だってぼっちゃん、それしかくれなかったんですもん><;
「高ランクのカードは、買うと高いから」とか言って・・・
だから私は「3枚なんて、あっという間に使い切っちゃうだろなー」
とか思っていたのですが、間違いでした。
なぜかって、
カード投げる段階に至るまで
立っていられません_| ̄|○
こうなったら、「エンカウント時点でナイトメア1匹だけ」という
状況だけを狙うことにします。それならなんとかなる・・・かも。
そして、あとは逃げまくるのみ!!
1匹だけ出てきたら、あとは私のペットの攻撃で痛めつけて・・・
そして捕獲です!!( ̄◇ ̄)ノ
私はR1魔法とかベノムとか、そんな気の利いた技は持って
おりませんので、ペットに任せざるを得ないのが辛いところ。
まあ私の愛するペット達は優秀だから、大丈夫でしょう♪
しかし!!
子猫ちゃんは飛ばしちゃうし!!><;
ロボは全く攻撃当たらんし!!><;
・・・あのー。
いつになったら、カード投げられるんでしょうか・・・?(−−;
そして、どーんヽ(゜▽、゜)ノ
また、怪我しちゃいました(ノ◇≦。)
でもまだまだ私はやれます。
この怪我を治してもらって、手当を受けて・・・
また出直しです!!
というわけでBUZZ様、お願いします〜♪
いないし!!(爆)
どうやらあのおっさん、ちゃくっと飽きて帰っちゃったようです。
ひどい、ひどすぎますぞっ_| ̄|○
しかし、私はあきらめませんぞ。
なんとしても、ナイトメアを連れて帰ってみせます。
首を長くして待っているであろうぼっちゃんの為に!!
いざ、突撃ィーーーー!!( ̄◇ ̄)ノ
どがっ
ぼぐっ
ぐしゃっ
ぐりぐりっ・・・
一方、その頃・・・・
STING:「親父見てよ。可愛いしょ? このナイトメア(〃▽〃)」
BUZZ:「お? それって、さっきHORNETが捕獲しに行った
モンスじゃなかったか?」
STING:「あーHORNETね。一応命令はしたものの
奴には無理なのわかりきってるから
あの後すぐお友達の封印さんにお願いしたんだ。
そしたら10分もかからずに獲ってきてくれてさー^^」
BUZZ:「うむ、妥当な判断だ。やはりモチはモチ屋。
仕事は本職に任せるのが一番だからな。」
STING:「いやーよかったよかった。はっはっはー♪」
BUZZ:「わはははは♪」
終 了 。