第53話 下僕、今度こそ巣立つ

 

 

 

 

こんにちは、いつも暖かい応援をありがとうございます。

下僕です。

 

今日は主人のドリストから

「羽化目前でレベル上げに忙しいんだよ、おまえ日記書いとけ」

という、

自らの責任を放棄した怠惰極まりない指示

を受けましたので、僭越ながら僕が担当させて頂きます。

 

・・・緊張します。

 

 

 

さてさて、ドリスト様はどうやら間もなく羽化、つまりレベル180に

達する見込みとのことですが、そんな中、僕もひそかに頑張ってます。

上のトップSSですが、実はこれは記念すべき瞬間をおさえた

ものなのです。

 

あの瞬間僕は、

 

 

 

ついにレベル50になりました!!^^v

 

 

そしてその意味するところはもちろんこれです。

 

 

 

I can fly !!

 

 

 

 

うう、これでドリスト様にいきなりノリアに呼びつけられても、

デビKF広場から延々と歩かなくて済みます・・・

 

帰還文書買うの忘れてダンジョンもぐっちゃった時も、

帰り道で迷って

「もういいや、自殺して町まで戻ろう」

なんていう哀しいことも考えなくて済むのです・・・

 

ビバ、レベル50!!

 

ビバ、移動コマンド!!

 

 

 

 

 

 

  

ド、ドリスト様・・・

いま、僕を褒めてくれたのですか?

 

 

ドリスト「うむ。褒美をとらす。大事に使えよ。」

 

 

  

 

 

 

 

おおおおおΣ(・д・ノ)ノ

 

 

 

 

 

 

ど、どうしたんですか、これ?

 

 

ドリスト「ブーツは47話でおまえが指輪から出した+6を

     霊上げした。

     グラブはロレの個人商店で3Mで売られていた+5に

     霊を2回突っ込んだものだ。」

 

 

ぼ、僕のために、霊を3個も・・・

 

あのドケチなドリスト様が・・・・

 

し、信じられない・・・

 

 

ドリスト「人聞きの悪いことを言うな。

     私がこれまでお前にきつくあたってきたのは、ひとえに

     お前の成長を願うが故だ。皆に甘やかされているお前を

     私まで甘やかしていたら、お前のためにならんだろう。

     辛かったんだ私も。・・・許せ。」

 

 

ドリスト様・・・・(;_;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑すっげえ安いドラマ(爆)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドリスト「さて下僕よ。

     限られた時間の中、よくぞそこまで頑張った。

     もう私も、おまえのことを認めざるを得ないな。

     おまえはもう、一人前だ!!」

 

 

ぼ、僕が一人前!?

 

認めてくれるんですね!?

 

 

ドリスト「うむ。以前に試練とした課した野良PTはまだの

     ようだが、昨今の低レベル野良募集の難しさを

     勘案し、そこは大目に見てやろう。

     おまえはもう、一人前の・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・え?

 

 

 

 

 

 

 

 

ドリスト「というわけで早速だが、デビに行って

     宝石両替叫んでこい。」

 

 

 

 

 

 

 

ドリスト「そういえばマントがないな。

     ノリアで合成してこい。」

 

 

 

 

 

 

 

ドリスト「ちょっと最近、拾ったアイテムがたまってるな。

     ロレで売り飛ばしてこい。」

 

 

 

 

 

 

 

はあはあはあ・・・><;

 

 

 

ド、ドリスト様、一人前とか言われても、

やってる事は何一つ変わってない

という気がするんですが・・・

 

 

ドリスト「なに言ってんだ、前に比べて、

     移動時間が激減して便利になっただろ?」

 

 

 

・・・いや、僕が言ってるのは業務工程じゃなくて

 

内容のことです(怒)!!

 

 

 

 

 

 

ドリスト「わかったわかった、冗談だよ。

     ちゃんとお前の後輩も作ってやったから、

     こいつを使え。

     ドリ一族の新しい一員だ。」

 

 

 

 

 

 

 

なんかすごいバカっぽいけど、

 

大丈夫ですか?

 

 

 

「はらほろひれはれ」なんて今時言いませんよ・・・

ていうか、相変わらずネーミング安直ですねー。

 

 

 

ドリスト「いちいち文句が多いんだよお前は。

     とにかくこれから、私がお前に指示した内容を

     この『下僕の奴隷』にやらせても構わん。

     私がお前をこき使ったように、お前はこいつを

     こき使うがよかろう。」

 

 

 

 

・・・いや、こいつロレ出れないどころか

 

商店すら開けないじゃないですか><;

     

 

 

 

なんか、どうしようもなく使えない部下を押し付けられて

ごまかされた気もしないでもないですが、とにかく僕は

ドリスト様に一人前として認められました。

 

正直言って、あのドリスト様が霊3つ使ってまで僕に

プレゼントしてくれたことがいまだ信じられません。

最近、生命10ゼンで売り歩くわ、高価な指輪買いまくるわ、

ソロDSバンバン行くわで、なんか変です。

いくらなんでも無駄使いがすぎるような気がします。

 

・・・ドリスト様、なんか変なこと考えてませんか?

 

 

 

 

まあいいや、とにかく僕は今日巣立ちました!!

 

これからは独立採算制です!!

僕が出した宝石は僕のものです!!

今ある財産も全てドリスト様と折半です!!

つまり僕はもはやドリスト様と対等の立場なのです!!

 

 

 

 

 

あ、そうですか・・・_| ̄|○

 

 

 

 

 

〜 おまけ 〜

 

 

↓ 今回の感動のシーンを見守るKF

 

 

 

 

「バカじゃねーのこいつ」

 

という、KFの声が聞こえてきそうです・・・

 

 

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