第89話 その名はHUMMEL(後編)

 

 

後編を始める前に、臨時ニュースをお伝えします。

 

 

 

HORNETの鑑定スキルがR8に到達しました。

近日中に、御用達鑑定士になる見込みです。

 

≪ 臨時ニュース 終 ≫

 

 

 

はいはい、そうですか。

さて、じゃあ今日の本題に・・・

 

 

 

 

HORNET:

「いやちょっとぉ!!

 

 それで終わりですかっ!!

 

 R8ですよ? 御用達ですよ!?」

 

 

 

 

そんなこと言われても・・・

こんな前・後編のど真ん中なんていう中途半端なタイミングで

ランクアップするからだよ。つくづく間の悪い奴め。

 

HORNET:

「だからって、前フリ扱いで終了はあんまりですよ!!><;

 せめてShort雑記くらいに・・・」

 

うるさいなあ、わかったわかった。

じゃあ次回ね。次回改めて報告する形にしよう。

それで文句ないな? はい、じゃあそういうことでさようならまた次回♪

 

 

 

さて、というわけで前回の続きから始めましょう。

突如現れた弟HUMMELを連れて、社会勉強の旅に出るところから〜。

 

 

 

まずは1サバ東門周辺に連れてきました。

HUMMELはこんな賑わっている場所に来るのは初めてらしいので

人の多さに目を丸くしております。

 

 

HUMMEL:

「すごい、すごい人の数だね兄ちゃん!!

 色々買い物とかしてみたい!!

 兄ちゃん、お小遣いちょうだーい♪」

 

 

おまえ、僕に金をせびるとはいい度胸してるね。

HORNETだったら半殺しだよ?^^;

まあ、弟の頼みとあれば多少のお金くらい持たせてやりたい

ところではあるが・・・

 

 

 

なんせこいつのために

借金生活中なもので(−−; (前回参照)

  

 

  

・・・でもアレですね。

お金がないなんて言ったら、兄の威厳に傷がつきますね。

 

よしわかった、僕が今すぐ稼いできてやろうじゃないの!!

てっとり早くお金を稼ぎたい時には、やはりサイコロです!!

ギルドのたまり場に行って自ら賭場を開いて、

 

身内から搾り取ってやるぜ

 

うひょひょひょひょヽ(゜▽、゜)ノ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

搾り取られました_| ̄|○

 

 

 

 

 

 

目無し3連続はあんまりでしょう。

 

 

そして借金さらに増大。

 

 

どうしよう。(−−;

 

 

 

 

 

さあ、行こうかHUMMEL・・・

買い物はまた今度ということで・・・

 

 

HUMMEL:

「兄ちゃん、なんか無性に寒いよ・・・

 これが『オケラ街道』ってやつなのかな?」

 

どっからそんな言葉覚えてくるんだおまえは(−−;

いいんだよ、これもまた勉強だ。

この悔しさを忘れなければ次こそピンゾロ連続で(以下略

 

 

・・・さて、気を取り直して。

 

はからずもいきなり辛い光景をHUMMELに見せてしまったわけ

ですが、これは大事なことです。

過保護に育ったHUMMELに教えるべきは、やはり現実の厳しさ。

そうですよ、じゃあ次はあそこに連れていってあげましょう♪

 

 

 

はい、やってきました塔95階。

 

ここなら、現実の厳しさを痛いほど教えてくれるでしょう。

ていうか激痛ね(−−;

 

HUMMEL:

「兄ちゃん、ここはスキル経験値もらえるところ?」

 

 

ああ、もらえる。もらえるとも。

 

勝てればね♪( ̄▽ ̄;)

 

 

 

さあ行ってこいHUMMEL。一人で歩いてみろ。

ここは一人で歩く方が絶対楽しいぞ〜^^

 

HUMMEL:

「うん、行ってくる〜♪」

 

許せHUMMEL。

 

おまえのことが憎くて、こんな死地に放り込むわけじゃない。

 

全てはおまえのためを思ってのこと。

 

強い敵と戦って痛い目にあうことも、また社会勉強なんだ。

 

恐ろしく強い敵に出会って・・・そう、出会って・・・

 

 

 

 

 

エンカしねぇよこいつ(−−;

 

 

 

 

 

しばらくウロウロするも、一向にエンカウントする気配なし。

ううむ、悪運の強い奴め・・・

 

 

HUMMEL:

「兄ちゃん、これも何が面白いのかよくわからないよー。

 それにせっかく2人で遊びにきたのに、1人で歩くのも

 なんかつまらないよ。兄ちゃんもこっちに来てよー。」

 

 

わかったよ、今行く。

おっかしいなあ、今日モンス達はお休みなのかなー。

 

 

 

ブシュウッ!!

 

 

 

 

 

 

何故だぁぁぁぁΣ( ̄□ ̄;)

 

 

 

 

2歩目でエンカウント。

これって、生まれついた星の差なのか・・・

 

 

どかっばきっげしょっどっかーん。

 

 

 

HUMMEL:

「兄ちゃん、なんで寝てるの?

 早く遊ぼうよ〜。」

 

 

・・・そうだな、もっと平和な遊び方をしようか・・・

 

 

平和な遊び。

それはもう、クエストでしょう。  

HUMMELはスキル上げばかりやってたから、ろくにクエストを

こなしてないはず。

じゃあ、ちょっと手軽なところに連れてってやるか。

ちょうど夜だし、ホテルクエなんかどうだろう?

サクッと終わるし、報酬のアイテムも普通に使えるし^^

 

HUMMEL:

「それって、スキル経験値入る?」

 

またそれか。

確かにおまえのレベルじゃ経験値は入らないとは思うけど・・・

でもなHUMMEL、そんなことばっかり基準にしててどうする。

もっと他に大事なことや楽しいことはいくらでも・・・

 

 

???

「こんばんはー^^」

 

 

 

 

おお、綺羅さんじゃないですかー!! お久しぶりです♪

ほらHUMMEL、お友達の綺羅さんだ。挨拶しろ。

 

 

 

HUMMEL:

「は・・・はじめまして・・・

 

 

HUMMEL、超緊張中^^;

どうやら彼は母親以外の女性に免疫がない様子。

まあスキル上げオンリーの生活なら無理もない話ですね。

 

せっかくだから、綺羅さんも一緒に行きませんかー?

 

 

綺羅:

「いいですよ〜。行きましょう♪」

 

 

おおよかった^^

じゃあ出発です、レッツホテルクエ!!

 

しかしHUMMELの奴がちょっと心配ですね。

「経験値入らないから」とか言って、手抜きしまくったりしないかな?

さすがに綺羅さんに対して失礼だぞそれは・・・

 

頼むぞ。ちゃんと働けよ、HUMMEL。

 

 

 

 

 

 

 

 

びゅごおぉぉっ

 

 

 

 

 

 

ずどどーーーーん

 

 

 

 

 

 

あんた張り切りすぎ( ̄▽ ̄;)

 

 

 

 

スキル経験値などお構いなし、範囲魔・全魔打ちまくりの大ハッスル。

女性の前だと頑張っちゃうのね。

わかりやすい、わかりやすく青いぞHUMMEL(笑)。

 

 

 

ボスも綺羅さんの豪剣の前にあっさり陥落。

高ランク迅速、かっこいいですね〜^^

 

 

HUMMEL:

「き・・・綺羅さん。

 ボクも、それできます!! 迅速果断!!><ノ」

 

 

いや、君のはただのネタ芸だから( ̄▽ ̄;)

 

 

綺羅:

「おお〜すごいですね♪

 じゃあ私と迅速勝負しましょう!!」

 

 

 

 

 

いやそりゃ無茶でしょう(−−;

 

 

 

 

迅速勝負・・・使用するのはもちろん、迅速果断ただ一つ。

言うなれば、居合い斬りの勝負。

西部劇でいうところの早撃ち勝負。

それは少なくとも

魔術師がやる遊びじゃありません(笑)。

 

HUMMEL君、女性の前でハッスルするのはいいけど

ハッスルどころかちょっと壊れ気味です。

まあ僕はそういうのはとても好きですが^^;

 

 

 

しかもこいつ

 

先手取ってる!!Σ(・д・ノ)ノ

 

 

 

 

 

さらにこの後HUMMELは、綺羅さんの攻撃をかわすという

ミラクル的なことまでやってのけたのです。

すげぇ。

すごすぎる。

 

 

でも、あんまり予想すらできないようなことはしないで欲しい。

 

 

 

だってSS撮り損ねるから!!(爆)

 

 

 

 

というわけで2ターン目。

まさか1ターン持ちこたえるとは思わなかった^^;

 

 

 

 

はい順当( ̄◇ ̄)ノ

 

 

 

 

 

過保護な箱入り息子HUMMEL、めでたく人生初飛行。

結果としては予定通りではありましたが、彼の末恐ろしさを

垣間見た勝負でありました。

綺羅さん、お付き合い頂きありがとうございました〜m(_ _)m

 

 

さて、と。

 

いっぱい遊んだから、そろそろ戻るかね。

母さんも心配してるだろうし。

 

 

 

 

STING母:

「おかえりなさい^^

 STING、HUMMELをどこに連れてってくれたの?」

 

 

うん、まずは東門に連れて行って露店を見物して、

その後友達に紹介して遊んで、行ったこともない場所も案内して、

最後には簡単なクエストもクリアしてきたよ。

充実した内容だったよな、HUMMEL?

 

 

HUMMEL:

「うん、いろんなことしたね!!

 

 お金賭けてサイコロで勝負したり、

 塔95階っていう所を一人で歩いたり、

 きれいなお姉さんとホテル行ったりね!!」

 

 

 

 

 

STING母:

「・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

STING母:

 

「あんたはHUMMELに

 

 何を教えてんのっ!!」

 

 

 

 

ご・・・誤解だよ母さん・・・

 

間違っちゃいないけど、そうじゃないんだ・・・

 

HUMMEL、おまえって奴は・・・げふっ_| ̄|○

 

 

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