第５７話　走れＨＯＲＮＥＴ（前編）

 

 

こんにちは、前回またビッグマネー（自分的には）を手に入れ

懐が暖まることによって態度まで大きくなり、あげくの果てに

王座を占拠してふんぞり返ってみるわかりやすい男ＳＴＩＮＧです。

 

 

ほっほっほ、今日もこのＳＴＩＮＧ王に目通りを願い出る愚民が

後を絶たないようですのう♪

 

ＨＯＲＮＥＴ：

「坊ちゃん、お願いがあるのですが・・・」

 

なんだよＨＯＲＮＥＴか。

坊ちゃんって言うな。王様って呼べ！！(=￣Д￣)y─┛゜゜゜゜

 

 

ＨＯＲＮＥＴ：

「私は先日やっと熟練鑑定士になりましたが、その後も

　相変わらず決まったルートを往復してガラクタ鑑定ばかり・・・

　たまには大空の下で、おもいっきり色々な物を鑑定して

　みたいですよ！！＞＜ノ」

 

また面倒なことを言い出したよ、このジジイ（−−；

 

そうか。大空の下、色々な物を鑑定ね・・・

よしわかった。その願い、かなえてやろう！！

緊急企画

『走れＨＯＲＮＥＴ、愛する者の為に！！

　鑑定道それ即ちゴミ拾い！！

　カモンプリーズ未知なるお宝ツアー』

発動です！！

 

 

ＨＯＲＮＥＴ：

「・・・・いや、意味がわかりませんが。

　なんで走るんですか・・・？　私はただ鑑定を・・・」

 

 

ルール��

『道端に落ちてる未鑑定品を拾い集め、持ち物欄を

　全て違う種類の未鑑定品で埋めつくすべし！！』

 

 

ＨＯＲＮＥＴ：

「・・・自分で集めるんですか！？

　あの、私は鑑定士であってトレジャーハンターでは・・・

　それに全て違う種類の未鑑定品ってかなり無理・・・」

 

 

ルール��

『時間制限は日没まで！！　日が暮れ切るまでに

　未鑑定品を集めて戻ってくるべし！！』

 

 

ＨＯＲＮＥＴ：

「いや、時間短いですって！！Σ(・д・ノ)ノ 」

  

 

 

（補足）

『なお、日没までに戻ってこれなかった場合には

　人質として拘束している君の恋人を処刑する。』

 

 

 

 

 

 

 

 

ＨＯＲＮＥＴ：

 

「ちょっとぉぉ！！＠＠；」

 

 

 

 

 

 

やっぱり、何かがかかってないと気合入らんだろ？

日没までに戻って来なければ人質が処刑される、だなんて

まるで「走れメロス」みたいで感動的ではないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ＨＯＲＮＥＴ：

 

「人の恋人の名前を勝手に

 

　変えないでぇーー！！＞＜；」

 

 

 

 

さあ行け、持ち物欄いっぱいの未鑑定品（全て異なる種類）を

集め、城門前へ戻って来い。

走れ！！ＨＯＲＮＥＴ！！

 

ＨＯＲＮＥＴ：

「な、なんでこんなことになったんだろう・・・＠＠；

　私はただ、フツーに露店とかがしたかっただけで・・・

　そして、お客さんの女の子とかと仲良くなったりなんていう

 未来予想図��を心に描いてただけなのに・・・」

 

 

 

彼の妄想↓

 

 

 

 

 

 

こ、このエロジジイめ（−−；

 

 

 

 

 

おまえは亀仙人かっ！！　年を考えろ、年を・・・

 

 

 

 

というわけでまあ、今回の企画はそんな彼の色ボケをたしなめる

意図もあるのです。

 

今回ばかりは彼も、恋人の命を救うためなのですから

汗を流して真剣に走り回ることでしょう♪

 

 

 

 

 

って、いきなり

 

人頼みかーい！！（怒）

 

 

 

 

 

 

みっともないから、やめんかー！！

自分の足で探し回らんかーい！！

 

 

ルール��（追加）

『未鑑定品を人から貰うのは不可』

 

 

大丈夫だよＨＯＲＮＥＴ、色々歩き回れば未鑑定品なんて

結構落ちてるもんだってば。

そう、「鑑定道とは、ゴミ拾いと見つけたり」というやつです。

 

 

 

 

ホラホラ、そんなことやってる間に時間はどんどん過ぎてくぞ。

ちゃっちゃと動け〜。

 

 

 

そんなわけで、彼がやって来たのはベティの家。基本ですね。

予想通り、色々落ちてます。

しかしいま求めているのは未鑑定品のみ！！

まずは未鑑定宝石３種ゲット、ってところですかね？

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全て鑑定済み＿|￣|○

 

 

 

 

 

アテにしていたベティ家で、収穫ゼロ。

いきなり彼の前途に暗雲が・・・

 

 

 

しかしＨＯＲＮＥＴ、落胆してるヒマはないぞ！！

走れ！！　ひたすら走り回れ！！

そして未鑑定品ぽいものを見つけたら、直ちにゲットだぁ！！

 

 

 

ＨＯＲＮＥＴ：

「か、カードじゃぁ！！　がるるる！！」

 

 

 

 

 

 

かなりケダモノっぽくなってきたＨＯＲＮＥＴ。

 

その浅ましい姿といったら、見てて引いちゃうほど＾＾；

 

でもそれだけ彼が真剣になっているということです。

 

愛の力ってやつですねー。

 

 

 

 

 

 

でも、ことごとく鑑定済み（笑）

 

 

 

 

 

おいおい、やばいよＨＯＲＮＥＴ。

今日に限って全く未鑑定品が落ちてないぞ。

こんなんじゃ、持ち物欄２０マス埋めるなんて絶対無理だぞ。

 

というわけで、一つアドバイスをやろう。

ＨＯＲＮＥＴ、おまえが以前鑑定修行に使ってた魚、あっただろ？

ナポン食料品店だっけかな？

あれも一応未鑑定品として、１マス分稼げるぞ＾＾

 

 

ＨＯＲＮＥＴ：

「何を言うのですか坊ちゃん！！

　私は以前あの魚については『飽き飽きした。見るのも嫌』

　と公言していた身です！！

　それなのに、こんな自分が困った時だけそのお世話に

　なろうだなんて、そんな節操のない事、私には、私には・・・」

 

 

わかったわかった。御託はいいよ。

で、そんなこと言っといて、結局もらうんだろ？

だいたいパターン読めるよなー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開き直んな。（−−；

 

 

 

 

 

 

 

せめてもう少し申し訳なさそうにもらえよ。

そこまで言い切ったなら。

 

 

 

 

 

 

 

大変です。

 

 

緊急事態です。

 

 

もう正午をとっくに過ぎ、夕方のラインすら見え始めているにも

かかわらず、

 

 

 

 

いまだ収穫はさっきの魚

 

だけですよ奥さん（爆）

 

 

 

 

 

 

・・・そしてＨＯＲＮＥＴの奴、恋人の命を救うために奔走する身で

ありながら、しっかりクラブムーンの愛人の名刺を握りしめてます。

 

最低野郎ですよこいつ。

 

 

 

 

 

さあ日没の時は刻々と迫っております。

果たして、ＨＯＲＮＥＴは未鑑定品を拾い集め、持ち物欄を埋める

ことができるのか！？

そして囚われの恋人・セリヌンティウスの運命やいかに！？

後編へ続く！！

 

ＨＯＲＮＥＴ：

「セリヌンティウスって言うなぁー！！＞＜；」

 

 

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